2009年6月17日水曜日

リンクさせていただいているサイトは普段柴田がよく訪問させていただいているところです。その中に「今日の必ず得する一言」というサイトがあります。おそらく今までに掲載された文章を察するに九州は福岡あたりの大学関係の方かと思います。

その中の、すいぶん前に投稿された文章中に「はっ」と思うものがありました。今改めて文章を確認しなおした訳ではありませんが、文意としては「経済学の中には持続し続ける成長という経済モデル以外に数値としての現状維持をしつつ質を高めていくという方向の成長モデルを描くということはないのだろうか」といった風のものであったかと思います。

モノを買い続けるということは一つの豊かさの象徴であるとは思います。ですが、果たして日々買われ続けられるモノたちは本当にその機能を発揮し寿命を全うしているのか、と思わなくもありません。愛情の対象足りうる品物も数多いとは思いますが、それでもその品数が増えれば増えるほど一つ一つに注ぎ込まれる情熱の量は減っていくのではないのかな、という気はしています。

より多くの皆様に商品を供給させていただく、という世に数多ある企業の基本姿勢は素晴らしいとは思いますが、新しい商品を開発するということが職責ともなると、求められる新規商品数をこなす為にその質が玉石混交となることも少なくありません。
先月の「しばた新聞手配り版」に掲載しました新車ディーラーの内部事情「てっぽうを撃つ」「天ぷらを揚げる」と似た光景がメーカーサイドでも繰り広げられていることもあるだろうとは想像に難くないところです。ディーラー時代、いくらなんでもこれは......、と思わずにはいられない車たちも数多くありました。見方を変えれば「こんなもんでよくってよ」っていうお客さんもいましたから、それはそれなりの御選択でいいのでしょうが、個人的には積極的にお勧めしたくない車たち(それ以外の商品もありましたが)も確実にありました。

世の中にはとにかく新物好きという人たちがいらっしゃいます。で、またそれがいいと確信すればよほどの金額でもない限り「くれ」という事に相成る人たちです。初期のプラズマテレビ然り、サイクロン式掃除機や斜めドラム式洗濯機、ごく初期のブルーレイもそうだったでしょうし、EDベータなんて機種もその一つだったかもしれません。もちろんメーカーとしては初期投資のいくらか分の回収と宣伝効果もありますから大変ありがたい存在でしょうし、少なからず柴田自身もその恩恵に預かっているのは確かです。ただ、得てしてそういう人たちは「飽きっぽい」事も多いような気が.....。


消費者庁創設の準備が進んでいる、とのニュースを耳にしました。もちろん売る側のモラルを確立し消費者を守るということがその第一義なのでしょうが、それと同時に消費者の質を高めていただく事も非常に大切なことと思います。
売る側の信用失墜がおそらく原因なのでしょう、たしかに消費者を守るということは必要なことです。おそらくそこに端を発し保険などの通販は非常な勢いで増えてきました。
ただそこには「商品選択を自身が行った」という自己責任も当然の事ながら付随しています。ただ、そのワリには例えば「保険料が安くなった」といったメリットのみを享受しようとし、きちんと契約内容を読むといった義務は割合簡単に放棄されているキライはしなくもありません。まあ、たしかに保険約款が分かりにくいことは事実だと思いますけどねえ。ただ、だからといって保険は代理店加入が一番などと言うつもりはないですけどね。代理店も玉石混交だから。結局は選ぶ人そのものが問われる時代になっている、という事と思うのですが。

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