2009年6月19日金曜日

えこ3

継続使用の可能な、しかも減らないエネルギー源としての太陽光発電ですが、ちょっと気になって発電パネル設置における補助金を調べてみました。これだけではないのかもしれませんが、最初にヒットしたものは1kWあたり7万円の10kW以下、70万円までとかいう奴です。

これを見て70万までは補助金を呉れるのかと思って更に家庭用発電パネルの金額をシャープのホームページで見てみたら、家庭用のパネルの総発電能力は3kW程度との事で、てことは21万円しか呉れんのか、と愕然。無いよりあったほうがいいのは当然としても、これじゃあなあ。
モデルケースでの発電システム設置見積りを見ると、そこには総額で200万円とはいわず230万円とか300万円とかといった数字が見え隠れしていました。ある程度の値引きを期待したとしても......、という感じです。いっその事、それに消費税非課税にするとかないのかなあ。

ディーラー時代によく遭遇したパターンで、車の購入予算の算段などで四苦八苦した人が、いつの間にやら家を新築してたなんて事はよくありました。もちろん住宅資金とクルマ用のお金は別にしていたのでしょうが、それでもあれだけ購入総額で虐められた(つまりはものすごく値引き要求がしつこかった)ワリには住宅購入の頭金くらいは持っていたわけですから、そういう光景を目にしてものすごく複雑な気持ちになったことも2度や3度ではありません。まあ、そういう「人として嫌なやつ(出来ない要求を通そうとする人)」は得てして売ったあとはそれっきりになりがちですし、決められたこと(リコールの通知とか)以外の事までやってあげる気にはなりませんし、事実それ以降係わり合いになることもありませんでしたからどうでもいいんですが。

話がずれました。そういう新築の際には気分がいいものなのか、気持ちが大きくなってしまうものなのか、どうも「ついでに......」なんて言いつつ、でっかいテレビや冷蔵庫などを新調してみたり、はたまたクルマも新しくしちゃいました、なんて人もいましたねえ。だからというわけではありませんが、太陽光発電パネルなどの設備総額を考えると、設置の手間も含めてそういう新築時でのセット販売でないと難しいのかもしれません。
でも新築という事は建築廃材の発生もあるわけで。それもまたまた本当にエコになるのかなあ、と思わなくもありません。「高断熱・高気密」の家屋はたしかにエアコンの効きもいいのでしょうけど、それは逆にエアコンの使用を前提とした建物になるのでしょうし。それよりは、はなからエネルギー使用量そのものが少ない家のあり方や生活スタイルを模索した方がいいのでは、という気もします。今さら戻れない、なんて意見もあるのでしょうけど。

そうそう忘れる所でした。冒頭の太陽光自家発電システムの導入障壁を低くするアイデアとして。これはもう簡単。まず一番の問題は設置費用総額なわけです。これが50万円とか言う金額ならば柴田家に設置するのも考えなくもありません。というより即決してもいいくらいです。ところが200万オーバーといわれると........、となる訳です。
導入を促進したい側からすれば「売電でトントンになります」とか「オール家電の場合はオール家電用の電気代になる」くらいのことをいっているのでしょう。もちろん強制的に行政側から「太陽光由来の売電分は買取価格を高くしろ」という政策も重要でしょうけど、現状の価格からすると20年位かかってやっとどうにか額面上の帳尻が合うかどうか、という事になるかと思います。
それならそれで、太陽光発電システム導入にかかる資金には無利子の20年ローンを提供する、てのはどうでしょうかねえ。売電の売上をそのまま返済に回せませんか?これなら。ヘタげに炭素税を導入してわけのわからんハコモノを作ったり新組織をつくって余剰人員を温存したりするとか、システム投資に関わる分の減価償却の計算方法をいじったり、という姑息な技を考えるよりは遥かにましな気がするんですが。

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