2009年7月25日土曜日

大丈夫か日産?

以前にも書いたことがあるかもしれません。それは日産で売っている軽の事です。

昨日、とある方から電話がありました。
なんでもその方の妹さんが「普通車の経費が勿体無い」という事で5年落ちのティーダを軽自動車に変えようと思い立ったらしく日産のお店に行ったのだとか。そこで日産の軽(モコ)の見積りを貰い、下取を見てもらって追い金80万也、と言われたのだそうです。まあ、追い金が発生するような買い替えでは、経費の差額はなかなか埋まらないのが通常なんですけど。まあそれはおいといて。
要件としては「(新車値引きと下取価格の両方について)金額が何とかならんか?」というお兄さんとしてのお願いと「日産の軽自動車ってどう?」というお話です。

下取りに関しては年式と車種を絞れば今時の店頭価格がネットで調べられますから、そこから逆算して走行距離とクルマの状態にも因るにしても、おそらく5~60万位がいいとこだろうなあ、と。
値引きに関しては日産経由のスズキ車だからそれほどの値引きはないだろうから、もし本気でモコが欲しいなら、スズキのディーラーにいって「MRワゴン」を買い叩いて買ってきた方がいいでしょう、と申し上げました。
そこで言われたのが「何?日産で売っている軽は日産製じゃあないのか?」という事でした。そうです違うんです。今現在日産で売っている軽はカタログの一番後ろの隅っこに(見たところ)一箇所だけちょこっと「製造 スズキ自動車」とか「製造 三菱自動車」とか書いてあるんだけなんですよねえ。
「キックス(パジェロミニ)」「オッティ(ekワゴン)」「リオ(タウンボックス)」あたりは本来ジムニーとかワゴンR、エブリイあたりを日産としては想定していたのでしょうが、どうも日産の要求納入価格が低すぎて、さすがのスズキが匙を投げた所を引くにひけない情勢の三菱が受けた、という経緯があるとかないとか。さすがに看板車種はスズキも出さんだろうとは思うんですけどねえ。マツダには供給していますが(AZワゴン)。


近頃、浜松にある日産ディーラーは営業所の統合を始めています。有玉もそうですし、入野でもそう。計算上はあそこの営業所の経費とココの営業所の経費を足し上げて、統合した分の重複経費が浮いて、しかも2店舗分の売上を合計すればあら不思議。今までの赤字が消え、黒字にもなるし、営業所の新設だから減価償却分は落とせる経費も会社的には増えて、なんて思っているのでしょうかね。おそらく2店舗分を合併したとしても売上的には1.5倍がやっとだと思うんですけど。営業所の移転って、上が想定する以上に厳しいと思うんですよねえ。
どうも昔から日産って机上の論理でコケる企業体質があるような気がしてなりません。それでもなんとかやってこれたのは旧プリンス系の車種に不思議に思うくらい固定客というかファンがついてきていること。また、不思議とマスコミ受けがいいっぽい所。こういうところはホンダにも共通した所がありますけど。作っている側が意図したものではない、お客さんの側からの好意的な解釈(または誤解ともいう)によって不思議と成立・成功してしまった商品ですね。ぶっちゃけスカイラインなんて駄作ぞろいだとしか思ってませんしね。あとZとか。たまに出てくる「おお?」的な商品としてはプリメーラ(初代)なんかがありますけど、あれも初代で名を成して、あとは名前だけ利用されて消えていった可哀想なブランドでした。

ゴーンさんも最初の頃は鳴り物入りだったし、こんなに日産は変わった、とマスコミには取り上げられたけど、もっと事後検証しておくべきじゃあなかったんでしょうか?延命はしたかもしれないけど、本当に良くなったのか?という部分で。
だって、すっかり国内第3位というよりも実はすでにマツダとどっこいどっこいの台数しかこなせないメーカーに成り下がって(失礼!)いるんじゃあないのか?って思ってるんですが。
まあ、それでも、あれだけ昨年の夏までは「さすがはトヨタ大先生。すばらしい世界戦略です。どうやったらそこまで素晴らしい業績が残せるのでしょうか。トヨタメソッド・カンバン方式は世界を席捲しました。マンセー」一色の報道が、半年もしないうちに「トヨタ崩壊」などというタイトルをでかでかと掲げられているのが実情ですから、マスコミ(もしくは「目を引く報道」が収入源たる経営形態そのもの)
を信用するほうがマヌケなのかもしれませんけど。

さて、日産さん。そろそろ独りよがりな新車開発はさておき、こすっからい目先の商売も大事でしょうけど、作っている自分達が欲しいと思える、日産のプライドをかけたクルマを作ってもらえないでしょうか?お願い致します。

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