2009年7月31日金曜日

保有台数減少

昨年秋口のリーマンショックに端を発した経済の縮小、というよりは爆縮といってもいいかもしれませんが、それらが回りまわって浜松のような地方都市でも随分と職にあぶれた人たちが増えました。その代表格がブラジル人たちです。一時には浜松の人口中3~5%を彼らが閉めていたとかいないとか。

リーマンショックの直後に職を失った連中だと年明けにも故国へ帰っていったのも多いようです。でも、多くは昨年末を以って解雇された、というのが大半のようです。
とある人材派遣会社の部長(本籍は山口県の人なんだけど、奥さん以下の家族全員はアルゼンチン生まれのアルゼンチン育ち)も、本人を除く家族とその同棲も含む係累の6人全員が今年の1月末日を以って解雇されれたということで、なおかつ本人の給料も半分くらいになったとのことです。あらあら。

今現在、もちろんブラジル人でも働いている人もいるのですが、それでも聞いてみると特に浜松の高丘などは「少なくとも半分が遊んでいる」という状況のようです。やはり雇用先としても「採用するなら先ず日本人を、」と言ってくるようで、ブラジル人の雇用は後回しになっているのが現状のようです。
ただ、ブラジル人との付き合いも少々ある柴田からすればブラジル人も日本人も同じで、日本語をしゃべれるブラジル人がイコール信用できる奴ではないし、日本人だからといって信用できるわけでもないですしね。特にお金や時間の面でだらしない人はどっちにでもいるしねえ。

そんなこんなで昨年末からボツボツあるのがクルマを処分したいという話や台数を減らしたい、という話が多くなりました。まあ、これはブラジル人に限らず日本人もそうなんですけどね。
経費がかかるから普通車を軽に変えたい、という話もありますが、そこで追い金が発生するようでは、その後乗る年数によっても違いますが、大抵の場合経費の差で差額を埋める事は出来ません。普通車よりも軽の方が経費がかからないとは言っても、いいとこ年間2~3万円くらいは経費が浮くか?という程度ですし、所詮軽は軽でしかありませんので移動時の質という意味では、短距離ならばともかく、やはり軽は軽でしかないかな、と。
ローンを組んで買った人は「プリウス」に人気が集中してしまっている現在、それ以外の車の下取の暴落と、更に海外への中古車の輸出がほぼ止まっている状況から「クルマを辞めてもローンが完済できない」方がほとんどです。でまた、よりによってエルグランドの3.5リッター車とかに乗っているのでたちが悪いんです(人気がない)。

実質、大人になれば浜松のような地方都市では1人一台が基本です。ですが、お父さんは通勤にしかクルマを使わない、お母さんも近所へのお使いにしか使わない、ということだと「なんだ、別に1台でもいいじゃん」とか、「お父さんは通勤だけなんだからバイクでもいいよね」、という会話も交わされるようになってきたようで、「1台にまとめる・減車」という動きもでてきたように思います。それはそれで経済状況に合わせた適正規模になりつつある、という事なのかもしれません。



例えばこれは英断だと思うのですが、今回のプリウスは新型と旧型を併売しています。
新車を作るうえでの設備備品を作る関係メーカーからすればとんでもない話に繋がるのですが、新車を作るうえでの設備投資や開発費用は1車種2000億ともいう規模になるそうです。旧型の継続生産ということは、これらの設備関係のメーカーに仕事が回らなくなる、という事ですね。
で、これらの金額は当初想定していたモデルライフ(発売期間)中に作られる予定の計画生産台数で償却していきます。という事は、今までのプリウスはその開発にかかったコストの全てを基本的には支払い終えている、という事になります。新車発表などのコストもかけないでしょうから広告宣伝費もかからず、開発費用もロハ。もちろんその分安くしてもいますけど、ライン改修をしなくてもいいし不具合対策は5年近くやりつくしてきたわけですから、信頼性も高いとくれば言うことはないでしょう。

クルマのメーカーは部品供給のこともあり、モデル廃止後も長期間、その金型や生産設備を倉庫内に残しています。思えば売れ行き好調なモデルを無理して新型に切り替え、見る影もなくなったモデル達もあります。それを思うと、旧型モデルの継続・並列生産というのはひとつの指針にもなるんじゃあないのかなと思います。生産期間が延びればパーツ供給期間も延びますしね。

新製品というのはメーカーの技術力を誇示できる絶好の機会ではあるでしょうけど、無理に変えなくても良かった、という事も少なくないと思います。例えばウインドウズのXPとVISTAとかね。
特にXPは登場のタイミングやマイクロソフトの状況もあったのでしょうけども、ここ何年かを振り返れば異様に寿命の長いOSだったように思います。でも少なくとも1ユーザーからするとソフトや周辺機器の互換性、ソフトの対応状況など、せいぜいofficeくらいしか日常使うソフトはない使用程度だと、難しいことを考えなくてもいいので楽なんですよねえ。
非常にレベルの低い話ですがコンピューターゲームもそうで、本体をどれにするかは非常に悩む所になります。少々前の「とりあえずPS2を買っておけば何とかなる」という状況は「これさえあればいい」という安心感にもなったものです。


話は戻りますが販売台数・保有台数の増加というのは一種のお祭りだったのかなあ、とも思います。で、それが現在横ばいもしくは微減ということなんですが、それはそれ、お祭りが終わったのだから「日常に帰れ」でいいと思うんですけどね。

どこかのお国もバンバン大盤振る舞いをする政治をしてきたように思いますが、これらも「長すぎたお祭りが終わったようだ」と思えば、そろそろ日常に帰る・戻ることを志向してもいいような気がします。
たまには浮かれることも必要ですが、毎日じゃあねえ。

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