2010年3月3日水曜日

急加速について

古館がしたり顔で「電子制御の機器の塊のクルマが.....」とさっき言っていました。

そこで、ふと思いたったのがトラックの運ちゃんがよく使っている超強力な無線機です。私は何度か経験があるのですが、特定のトラックに近づくと私の車の、演奏中のCDプレーヤーが彼らの無線の会話を中継し始めるのですね。雑音とともに。

「何だこれ?ええ加減にせいよ、こら!」

といっても彼らに通じるはずもありません。まあ、最近は無線よりも携帯電話片手におしゃべり中の運ちゃんをよく見かけますが。
で、あれって、今はどの程度のものが強力という部類になるのか詳しくありませんが、セールス当時に無線好きな人から聞いた微かな記憶によると「20~30kmは楽に飛ぶ」なんて話だったような気がします。

うーん。強力だ。

さて。それはさておき、最近の車なんですが。
近頃は、電機メーカーの生産するプロセッサーも、車用とはいえ今時8ビットだの16ビットだのなんてものは作ってくれていないようで、そのほとんどが32ビット製品なんだそうです。そこまで用も無いのに。
で、メーカーとしても同じ物を使ったほうが結果的には安上がりということで、パワーウインドウの作動ですら32ビットのマイコンチップで制御しているという、とんでもなく贅沢なことをしているようです。

ここで問題なのが「高性能な奴ほどノイズを拾いやすく、またノイズを出しやすい」らしい(あんまり詳しくないので)ということ。



もちろん、車のメインコンピューターは、このノイズ対策と思しき分厚いアルミダイキャスト製っぽい金属製のケース内に収められている状態です。
以前はこれが助手席の足元とか、ダッシュボードの中にあったわけですが、ここ10年くらい前から「ハーネスの削減」を目的として、「制御したいものの直近 に置く」=「エンジンルームの中にコンピューターが設置されている」事が珍しくなくなりました。もちろんノイズ対策は完璧になされている、とは言います が。

いいのかな?あれ?

という事で、私が疑っているのはこの3つが悪い状態で重なり合うことは無いのか?という事です。
1つは超強力な無線等の外部からの電波攻撃。
1つはノイズを、より拾いやすい高性能チップ。
1つは制御コンピューターそのもののエンジンルームへの設置。

もう一つ言うなら近年、チップの性能が上がった故に、処理できるデータが飛躍的に増えたことにも起因しますし、環境対策という事でエンジン周辺に設置され るセンサーの数がかなり増えていることにも因る、追加追加で構成されているっぽいエンジン制御プログラムの錯綜によって、「美しくない」プログラムになっ ているのではないか?という事です。
どこでどう枝が出ているか、追加修正の塊のプログラムは、そういうバグが非常に掴みづらくなっているでしょうから。


今はどうだか知りませんが、かつて、外国勢メーカーは電波ノイズのテスト場として、よく東京タワー周辺を試作車で流して、誤作動が無いかどうかのチェックをしていたなんて記事を見かけたことがあります。


原因があるとするなら、この辺じゃあ無いですかねえ。

一時、かのビルゲイツが「クルマの制御OSにも国際標準(?)を」なんて言って、クルマ用のウインドウズがあるから、「これを全てのメーカーが使うべきだ」なんて言ったことがありました。
流石に各社「それは結構です」ときっぱり断わったそうですが。ウインドウズで動くクルマなんか怖くて乗れないってーの。大英断ですね。
それをやりたいんなら、まずゲイツ君のレクサスのコンピューターをウインドウズに置き換えて。ついでに「ウインドウズ インサイド」なんてステッカーを貼ってあげて。それでテストしてからにして欲しいなあ。見たくもないし近寄りたくもないけど。

実はアメリカでの事故車は「ウインドウズOSへの、載せ替えテスト版」車だったとかいう落ちはないですよね?

2 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

おもしろい記事でした。

飛行機内では携帯電話のスイッチを切らなきゃいけないんですから、車だって各種電波による誤作動は十分あり得ますよね。

hiro さんのコメント...

コメントありがとうございます。

この投稿に関してはかなりの反響があり、お叱りのコメントもいただきました。どうもどこかでご紹介されたというべきか、勝手にリンクされているというべきか、そこを辿っていきなり昨日だけで2400件以上のアクセスがあったようです。あれまあ。

以前聞いた話だと、国外向けの車の取扱説明書の表紙には、はっきりと電波による誤作動の危険性について注意書きがなされているとか、いないとか。
今回の一連の事件事故が、それが原因でなければいいんですが。